
最近よく聞く「セサミン」ですが、セサミンとはいったいどのような成分なのでしょうか。
セサミンとは、ゴマや麦、米などに含まれる人体にとても良い成分なのです。
その中でも最も多くセサミンが含まれるのは「ゴマ」で、麦や米は精米すると、大部分が
失われてしまうのです。
ですので、セサミンはゴマ料理やサプリメントなどで摂ることが一般的になっていますね。
セサミンの含有量が一番多いゴマでも、ゴマ全体のわずか0.5~1.5%しか含まれて
いないのです。
とても希少価値のある成分ですね。
元々ゴマは、古代のアフリカで最初に栽培されていました。
そしてヨーロッパ、インドに広まり、その後中国経由で日本に伝わってきたそうです。
ゴマは、セサミン意外の栄養素も多く、良質のたんぱく質や脂質だけでなくビタミンや
ミネラルも豊富です。
日本では一般家庭だけでなく禅宗のお坊さんもよくゴマ料理を食べています。
禅宗では肉や魚などはあまり食べませんので、ゴマ料理は貴重なたんぱく源、カロリー源
となっているのです。
セサミンは体内で吸収されて肝臓を通貨した時点でその効力を発揮します。
抗酸化作用が強く、美肌・アンチエイジング対策として最も適していると言われています。
肝臓の働きを活性化して、貧血の予防にも効果を発揮します。
ゴマは、そのまま食べると消化吸収が悪いのですが、空炒りしてゴマの殻をすりこ木で
すり潰して食べると、吸収がよくなります。
そのまま食べてしまっては、ほとんど消化・吸収されずに排出されてしまいますので、
意味がなくせっかくの栄養素がもったいないですね。
抗酸化作用が強い食材は水溶性のものが多いのですが、血液中に溶けだされてしまうので、
肝臓にまで到達することがほとんどありませんが、セサミンは肝臓に届くので積極的に
ゴマを食べることで老化防止効果もありますし、体の機能も活性化されていきますので、
進んで取り入れたい栄養素ですね。
そして肝臓は「沈黙の臓器」と言われているのをご存知でしょうか。
胃腸などのように痛みを伴うことがありませんので、異常があっても発見が
遅れてしまうというケースがとても多いのです。
そのため肝臓は「肝腎要(かんじんかなめ)」と言われるほど臓器の中でも特に
重要で、アミノ酸・たんぱく質・脂肪などの栄養素を合成して分解すると共に、
有害物質の解毒を行なう臓器です。
よく肝臓の悪い人はアルコールが分解されにくいと言われていますが、
まさに、この肝臓が解毒できる臓器ですので、肝臓が弱り、アルコールが分解されないと脳に障害が出ることもあります。
肝臓になんらかの異常が見られると体内の毒素が体中に回り始めて、特に顔の皮膚に
なんらかの異常が見られるようになるのです。
まずはセサミンで、元気な肝臓を取り戻し、維持に心がけましょう。
セサミンは人体にとって必要な栄養素です。
しっかりとって、肝臓の解毒作用を弱めないように毎日飲めるようにしたいですね。